ベーゼンドルファー アスピアたまがわ(ときがわ町)
この地域にある「アスピア玉川」(ときがわ町文化センター)には、田舎の町にはめずらしく? ベーゼンドルファーのピアノのあります。
ベーゼンドルファーは、以前ブログで紹介した「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」の本拠地である「ウィーン楽友協会」と同じ建物内にあります。*下のリンク
ベーゼンドルファーは、現存するピアノメーカーの中で最も古い歴史をもち、スタインウェイ&サンズ、ベヒシュタインと並んで、「世界3大ピアノ」のひとつと言われています。その美しい音色は「ウィンナー・トーン」と呼ばれ、ベーゼンドルファーの代名詞となっています。
「アスピア玉川」にある機種は「モデル275」のようです。「モデル275」だとすれば、鍵盤数が通常のピアノより4鍵多く、既に生産が終了となっている貴重なピアノです。
世界のピアニストがベーゼンドルファーのピアノを愛用しています。
例えば、ヴィルヘルム・バックハウス、アンドラーシュ・シフ、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、フリードリヒ・グルダ。
スヴャトスラフ・リヒテルもベーゼンドルファーで録音を残しています。
ジャズの世界では、オスカー・ピーターソンが、ベーゼンドルファー使いで有名です。ピーターソンは、自宅スタジオでベーゼンドルファーインペリアルを使って録音を行ったりしていたようです。*下のリンク
*「ベーゼンドルファー・シュトラーセ」の文字(写真:ウィーン楽友協会周辺)
◇録音の例のいくつか:
〈クラシック音楽〉
・フリードリヒ・グルダのモーツァルト 「ピアノ協奏曲第20番・21番、第25番・27番」、「ピアノソナタ集」
・ヴィルヘルム・バックハウスの「最後の演奏会」
・スヴャトスラフ・リヒテルのバッハ「平均律クラヴィーア曲集全巻」
〈ジャズ〉
・オスカー・ピーターソン
・キース・ジャレットの名盤「ザ・ケルン・コンサート」もベーゼンドルファー。
・所有するCDのエディ・ヒギンズの「You Don't Know What Love Is」もベーゼンドルファー・インペリアルの記載あり。
「アスピアたまがわ」のこのベーゼンドルファーは、子どもたちのピアノ発表会などでも使用されています。そして、このピアノを町民なら、予約すればだれでも弾かせてもらうこともできるようです。
*「アスピア玉川」は、「ときがわ町文化センター」に名称変更されたそうです。