マーラー 交響曲 第5番 嬰ハ短調 楽曲構成 Index(楽曲解説)

*マーラー 交響曲  第5番  嬰ハ短調   楽曲構成  Index(楽曲解説)

2023.6.14
 マーラーの交響曲の2回目の鑑賞を現在進めているところ。今回は、第5番の楽曲構成の準備ができました。
 第4番までの交響曲は理想主義的な姿勢の種々相をみせ、この4曲には青年的なリリシズムが豊かに流れているといいます。そして、この5番は成熟した中期の書法をみせはじめた曲であるといいます。

 トランペットの葬送を告げるファンファーレで始まり、強烈な悲壮味をかもしだし、やがてヴァイオリンとチェロがゆったりとした悲しみの主題を奏する第1楽章の出だし。第4楽章は有名なアダージェット。清澄な美しさにあふれた楽章。ハープが夢見るように弦に寄り添う。

 こんな感じの印象をもっている曲ですが、今回はじっくりと、もう少し丁寧にこの交響曲を味わってみたいと思います。

                                       マーラー 交響曲 第5番    
第Ⅰ部
Ⅰ 葬送行進曲。精確な歩みで。厳格に。葬列のように(Trauermarsch. In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt) 「葬送行進曲」嬰ハ短調 2分の2拍子。トリオを2回もつ形をとる。
Ⅱ 嵐のように上激して、いっそう大きなはげしぶさで(Stürmisch bewegt, mit größter Vehemenz) イ短調 2分の2拍子。ソナタ形式にしたがう。 
第Ⅱ部
Ⅲ スケルツォ 力強く、速すぎずに(Scherzo Kräftig, nicht zu schnell) スケルツォ ニ長調 4分の3拍子。
第Ⅲ部
Ⅳ アダージェット。非常にゆっくりと(Adagietto. Sehr langsam) アダージェット    ヘ長調 4分の4拍子。3部形式。
Ⅴ ロンドーフィナーレ:アレグロ(Rondo-Finale. Allegro)ロンド-フィナーレ ニ長調 2分の2拍子。

*下記の経過時間付きの楽曲構成表は、「インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団 マーラー交響曲全集」CDの資料をもとにして、わたしの所有のCDプレーヤーで調べ記録したIndex の経過時間を加えて、曲の構成を時系列に配列して表にしたものです。手作業でメモし整理したものですので、記録に多少誤差等があるかもしれません。

*このCD「インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団 マーラー交響曲全集」を購入される方、又はお持ちの方は、下記のIndexの時間をたどりつつ、各楽章の構成を把握しながら、お聴きになることができます。マーラーの音楽鑑賞の助けになれば、幸いです。