
楽曲構成 交響曲 第31番 ニ長調 K.297「パリ」
*この「楽曲構成」は、参考資料をもとに作成した個人的な構成メモですので、参考程度に。
第1楽章 アレグロ・アッサイ ニ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
提示部
・第1主題(楽譜1)Vn 3つの旋律(楽譜2・3・4))
・第2主題(楽譜5)Vn クラリネット いろいろな音型(楽譜6など)
展開部 中間部新主題(楽譜7)
再現部
コーダ

第2楽章 アンダンテ ト長調 8分の6拍子 ソナタ形式又はA-B-A-B-A(コーダ)
提示部
A 第1主題(楽譜8) B 第2主題(楽譜9) Vnとフルート対話
再現部 A ・ B
コーダ A

第3楽章 アレグロ ニ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
提示部
・第1主題(楽譜10) Vn 全管弦楽 ・第2主題(楽譜11) Vn
展開部 第2主題をもとに展開
再現部
コーダ
アインシュタイン
さてニ長調シンフォニー(K.297)はマンハイム=パリ的である。さらにその第一楽章は少々パロディーになっている。この曲はフォルティッシモのウニソノではじまる。これの正確さはパリのオーケストラの誇りとするところだったが、モーツァルトはそれを笑って次のように書いている(一七七八年六月十二日)、「・・・・・それからわたしは弓の最初のタッチをあやまりはしませんでした! そしてそれで全く十分なのです。そのときあいつらはなんという大騒ぎをはじめたことでしょう! ひどいもんです! - 全然区別がつきません - あいつらは全く同時にはじめるんです ― 他の個所と同じです。滑稽です・・・・・。」彼はフランス風の序曲の大げさな弦楽器の突進を使って曲をつづける。管楽器の持続音に対照する弦楽器の強力なウニソノをも忘れてはいない。しかしここで、フランス趣味のパロディーまたは容認は終るのである。彼の功名心はあまりにも大きく、また、あまりに多くのことがこの作品の成功にかかっていたので、本気にならないわけにはいかなかった。そして、三楽章のうちの最後が最も受けたことはパリ趣味の名誉である。この楽章の第二主題はフガートであって、これが展開部に自然な素材を与えるが、これは再現部では繰り返されない。再現部は、輝かしい喧騒と厳粛な典雅さとのあいだをゆれうごくこの傑出した楽章のなかの傑出した筆致の一つである。モーツァルトは緩徐楽章を二度書かねばならなかった。最初の作『全集版』に印刷されているはル・グロにとっては長すぎた。そこでモーツァルトはもっと短かいアンダンテを作曲したのである。これはパート譜のパリ初版にだけ見られる。モーツァルト自身は両作に優劣の区別を立てることを欲しなかったが、長くて厳格で、比較的牧歌的でない前作の方が無条件に優れていると見なければならない。この方こそモーツァルトの、このはじめての《大》シンフォニーの新しい規模にふさわしいものである。
ル・グロが、これは宗教音楽会(コンセール・スピリテュエル)のための《彼の最上のシンフォニーだ》と言ったのはおそらく正しい。しかし、後世の立場からするわれわれには、この『パリ=シンフォニー』にはもはや、たくさんあるだけにそれぞれ短かくてひかえめなザルツブルク=シンフォニーの持つ魅力、愛らしさ、意図しない深みがそっくりそのままでは発見できないのも当然である。
〈参考記事のリンク〉
モーツァルトを聴く/交響曲31番 ニ長調 K297「パリ」/ブリュッヘン、ピノック、クレンペラー、ベーム他
「死とは何か モーツァルトが聴けなくなることさ」 -わたしのモーツァルト-
モーツァルトを聴く/交響曲第33番 変ロ長調 K.319/楽曲構成 付/C・クライバー、ピノック、ベーム他
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モーツァルトを聴く/交響曲第25番 ト短調 K.183/ 楽曲構成付/クレンペラー、ホグウッド、ワルター他
ムラヴィンスキー / モーツァルト 交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
モーツァルト ディベルティメント 第17番 ニ長調 -いろはの音楽の部屋-
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