燕(つばめ) -ときがわ風景-

 *飯田蛇笏/大祇/一茶    燕(つばめ)俳句 -ときがわ春-  

 初ツバメは4月に見たのだが、今日はたくさんのツバメを発見した。
 散歩をしながら都幾川の堤にさしかかると、小雨の中ツバメが十数羽空を切って飛び回っているではないか。

 気持ちよさそうに、水面ぎりぎりの低空飛行をするかと思うと、さっと上昇して、大きく回旋する。わたしが川辺まで降りていくと、頭上をツバメがかすめて飛んでいく。
 自由自在。都幾川の天地をわがものとしているようだ。さぞかし気持ちのよいものだろう。今度生まれてくるとしたら、ツバメがよいか。

双燕のもつれたかみて槻の風  飯田蛇笏 *槻:ケヤキの古名 
(そうえんのもつれたかみてつきのかぜ)


来るとはや往き来数ある燕かな  
大祇

夕燕我には翌のあてはなき  一茶 
(ゆうつばめ われにはあすの あてはなき)

*飯田蛇笏/大祇/一茶    燕(つばめ)俳句 -ときがわ町春-