春の句 -ときがわ風景-

*1年以上前に書いた過去の記事です。このブログには未掲載でした。拙い句ですが、記録としてそのまま掲載します。

2022年 春



ディーゼルの駆け抜けたるや春の原  いろは

ディーゼルのかけぬけたるやはるのはら



春昼の川辺にのそと蛇のをる  いろは

しゅんちゅうの かわべにのそと へびのおる



庭の春走り抜けたる猫二匹  いろは

にわのはるはしりぬけたるねこにひき



木の芽垣山鳩一羽もう一羽  いろは
このめがきやまばといちわもういちわ



野の花の無駄に咲きをる春灯  いろは

ののはなのむだにさきおるはるともし



ときがわの花菖蒲園には花菖蒲に先立って、麦撫子(むぎなでしこ)が満開でした。

麦撫子に吸い寄せらるる春の風  いろは

むぎなでしこに すいよせらるる はるのかぜ


 2022年5月 撮影 ときがわ町 花菖蒲園

春川の岩の膨らみ息を吹く  いろは

はるかわの いわふくらみ いきをふく

ときがわ町 田黒 槻川の岩場