嵐山渓谷の紅葉を満喫 -大平山頂へのコース-


今回は、嵐山渓谷の散策コースの中で、大平山頂へのコースを選びました。(地図上の緑色の線が今回のコース)

駐車場(地図のP20台)から歩き始め、展望台を経由して、大平山頂へ登るコースです。大平山頂からは、同じコースを下山して再び駐車場へ。
このコースに沿って写真を撮りましたので、ご覧ください。2023年11月30日(木)正午から1時頃の嵐山渓谷の風景写真です。天気も良く、晴天が広がっていました。

では、嵐山渓谷の裏手にある嵐山渓谷駐車場(無料駐車場)から出発します。
先ず、駐車場から展望台(「嵐山町発祥の地」の碑)までの道を歩きます。以下の写真は、道沿いの風景です。

もう山の木々は葉を落としてしまったものも多くあり、紅葉の時期は過ぎた感じです。
でも、向こうからやってきた女性が、「紅葉がすごくきれいだったわよ。」と声をかけてきました。それではと、先を急ぐことに。
しばらく行くと、道沿いに紅や黄色の葉が現れてきて、その色で景色に灯が点ったように明るくなりました。このグラデーションの美しいこと。
色鮮やかな紅葉も見えてきました。



「嵐山町発祥の地」の碑のある広場につきました。みなさん、お昼時で輪になって昼食を楽しんでいます。コーヒーの苦い香りが漂ってきます。美しい景色をみたら、急にコーヒーが飲みたくなりました。しかし、ここには、売店など一切ありません。素朴な自然な風景だけです。でも、それが貴重なこと、それがいいのです。



下の写真の先をしばらく行くと、槻川の河原につき当たります。途中で美しい木々を楽しめます。今回は、この先には行かずに、大平山山頂をめざします。



この広場の下は嵐山渓谷で、槻川が流れています。

さて、今回のめあては、大平山頂までの山歩きです。30分程下の写真のような山道を歩きます。ゆっくりのんびりと散策すると、たのしい登り道になります。急いで行くと頂上まで上り坂の連続ですから、かなりきついです。

紅葉した木々の景色を味わいながら登ります。赤や黄色が滲むようで美しい色合いでした。そのすき間に見える碧い空が鮮やかです。小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。メジロがピーッと鳴いたかと思うと、シジュウカラもあちこちでさえずります。



風があっても、南向きの斜面ですから、明日から12月というのにあたたかです。
この日だまりが何ともいえません。正月など、ここで日なたぼっこして一日過ごすのもいいかもしれません。小鳥の声を聞きながら。

上り坂には、木を組んだ階段ができていて上りやすくなっています。
深く碧い空と白いほのかな雲が、木々のすき間から美しく顔を出します。
幹が太くたくましい木も多く、自然のままの山の景色が見られます。


やっとあずま屋(休憩所)に着きました。疲れましたが、東側に大きく広がる景色が素晴らしかったです。女性だけのグループや男性だけのグループ、老夫婦の姿、一人で登ってきたわたしなど、たくさんの人々がここで休んで、お弁当を食べていました。「遠く向こうに見える高層ビルは、新宿のビルかな? 」とたずねられましたが、そうかもしれませんね。



この東屋から少しいくとすぐ頂上です。頂上は木々に覆われていて、やや暗いのですぐに東屋へ引き返しました。
先ほどの景色のいい東屋で少し休んでから、下山です。登ってきたもとの道を、今度は下りていきます。登ってくる人に声をかけながら、楽々と下りていきました。



山道の途中にベンチがおいてありますので、疲れたらここで休んでお茶でも飲んでから、また登ってゆくこともできます。数カ所にベンチがありました。

やがて、もとの「嵐山町発祥の地」の碑のある広場にもどりました。
さて、今度は、駐車場からここへ来た道の下の道をもどって行くことにします。紅葉がこの小道に沿って行くと近くでみられます。

この小道を山羊(やぎ)を連れた人がやってきました。思わず「この紅葉の景色に山羊がよく似合いますね」と声をかけました。ペットとして飼っているそうで、美しい山羊でした。雄の山羊ですから、乳は出ないそうです。

紅葉渓毛なみ真白き山羊のゆく  いろは

もみじだに けなみましろき やぎのゆく



この小道を行くと、楓が多く植えられていて、紅葉の色が周りの木々の色と混じり合ってとても素敵なハーモニーを醸し出します。(写真では、その感じを十分に表現できないのが、残念!!)


すすきの小さな原がありました。すすきのシルバーが幻想的でした。途中から、最初にきた道に戻って駐車場まで歩きます。

無事駐車場にたどり着きました。疲れました。
わたしは、車で来たので、駐車場から車に乗り、歩いた山を車窓に見ながら帰途につきました。下の写真はその車窓からの風景です。