
只今、今日のスロージョギングから帰ってきました。気温が低くは風が強いので、30分走るのに難儀しましたが、難儀するのもいのちの発露。途中で砂埃の中一人のお年寄りの男性に会い、その後寒風の中を行く一人の若い女性に会いました。このふたりに声をかけながら走り去りました。Friendly Hi と言う感じで、気軽に声をかけるのがわたしの挨拶代わりです。
「こどもの日」 あそび「ただ」の世界
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ベートーヴェンのピアノ協奏曲の記事でも書いたが、我々の年代の者は、FM放送でよく音楽を聴いていた。AMはモノラルだが、FM放送はステレオで放送されていて音質がよかった。チューナーでFM放送を受信して、それをカセットテープ・デッキで録音して、その録音したテープで音楽を何度も何度も聴き返していた。
録音したカセットテープは、段ボール箱に何箱も入る程、たくさん持っていた。録音はアナログなので、録音には演奏時間と同じだけ時間がかかった。それを更にコピーするにも同じ時間をかけた。今のようにデジタルではないのでコピペはできなかった。
そのようにして録音して聴き込んだ音楽が、ベートーヴェンのピアノ協奏曲のグールドの演奏であり、このカザルス・トリオの「大公」であった。

今でも思い出す。ストーブの上で湯を湧かしコーヒーを入れる。今は亡き友と詩や小説、音楽の話をする。その部屋には、カセット・テープからこのカザルス・トリオの演奏が流れている。この半世紀ほど前のコーヒーの香りの空間とその時の流れ。
やがて、この録音のLPレコードを手に入れた。時代が変わりCDの時代になっても、同じこのカザルス・トリオのCDを買った。1928年の録音というから1世紀前の録音である。ジャズの古典、ルイ・アームストロングの名演も1928年に録音された。ふたつとも、わたしにとっては大切な1928の録音となった。

なぜかこのカザルス・トリオ以外の演奏を聴こうと思わなかったので、他の演奏家の「大公」の録音を入手してこなかった。ただ、1枚だけ買ったのがあった。写真右のCDである。それは、一度聴いただけで後は聴いていない。
カザルス・トリオのCDは、いつも新鮮な気持ちで聴くことができる。曲は、コルトーのピアノから始まり、カザルスもティボーもそれぞれが自由闊達にしてインタープレイを繰り広げていく。まさに生動する美。
既に何回もテープやレコードで聴いているのだが、今もCDで聴き直して飽きることがない。これで満足。こういうのを古典というのでしょうね。少なくともわたしにとっては。

カザルスといえば、何年か前にサントリー小ホールで「カザルス弦楽四重奏団」というのを聴いた。カザルスと何かゆかりがあったのだろうか。これもベートーヴェン(弦楽四重奏曲)であった。
実は、カザルスの録音CDは、この「大公」以外は余り持っていない。思い付くのは、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲。あとホワイトハウスでの「鳥の歌」などがあったかも知れない。
楽曲解説 ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 第7番 変口長調「大公」作品97
「大公トリオ」の名で親しまれているこの曲は1811年(ベートーヴェン41歳)、すなわち第7交響曲(1812年)の前年に作曲された。すでに6つの交響曲、協奏曲のすべてなどいくたの名曲を生んだ後の、最も円熟した時代の所産である。
ベートーヴェンン自筆の楽譜には1811年3月3日とある。初演は翌4月の1日にシュパンツィッヒ、リンケ、およびベートーヴェンのピアノによってウィーンで行われた。ベートーヴェンが家庭教師をし、かつ経済的にも世話になり、親友でもあった「ルドルフ大公」に捧げられたところから俗に「大公トリオ」の名がついた。
全部で4つの楽章からなっている。晩年のベートーヴェンがよく行ったように第2楽章の緩徐楽章と第3楽章のスケルツォとが逆になっているのが特徴である。
第1楽章:アレグロ・モデラート(中康の速さで活発に)、変口長調、4/4拍子、ソナタ形式。
冒頭、堂々とした主題がピアノにあらわれるが、ト長調の第2主題もピアノにあらわれ、全体にピアノが主導権を握っている。展開部では第1及び第2主題が同じ程度に取り扱われている。再現部は第1主題が少し形をかえられているが、ほぼ型通り。そして第1主題によるコーダをもって終る。ベートーヴェン自身この楽章について「幸福、むら気、快活等を物語っている……」と語ったと伝えられる。
第2楽章:アレグロ(活発に)、変口長調、3/4拍子、スケルツォ形式。
トリオを含んで全体が3度繰り返され、トリオがコーダとなっているが、情熱的でしかもどこかおくゆかしく明るい楽章である。ここではチェロが比較的目立って活躍するが、3つの楽器のかけ合いの妙味も絶妙である。ベートーヴェンは「幸福の絶頂」といった。
第3楽章:アンダンテ・カンタービレ(ゆるやかに歌うように)、二長調、3/4拍子。
曲頭のピアノにあらわれる分厚く荘重で美しい主題と、これを基にした4つの変葵曲からなり、さらに最後に主題がもう1度あらわれ、これにしばらく展開が附される、という風変りで大規模な楽門である。ベートーヴェンはこの楽章について「私はこの楽章において最も幸福で最も清らかな理想をあらわしている」と語っている。全楽章の中心をなす最も重要な部分である。
第4楽章:アレグロ・モデラート(中唐の速さで活発に)、変口長調、2/4舞子、ロンド月式。
4度繰り返されるロンド。野放図に、楽しく活気に満ちた楽章で、各楽器の性能や音色をよく生かし、かつ演奏した際にお訪いの間のかけ合いに妙味が楽しめるように設計されている。この充実さは全曲を閉じるにふさわしい。
(この楽曲解説は、CDの解説を改行等を施し一部書きかえて引用しました。)
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